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Romancing Sa·Ga : シーケンスコマンド一覧


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シーケンスコマンド一覧
00-B3
キーオン
トラック
B4-C2
休符
トラック
C3-D1
タイ
トラック
D2 xx
音楽演奏速度設定
音楽トラック
D3 xx yy
音楽演奏速度変化
音楽トラック
D4 xx
音量設定(Volume)
トラック
D5 xx yy
音量変化(Volume)
トラック
D6 xx
パン設定
トラック
D7 xx yy
パン変化
トラック
D8 xx
エコーボリューム設定
全体
D9 xx yy
エコーボリューム変化
全体
DA xx
キートランスポーズ設定
トラック
DB xx yy zz
ピッチスライド設定
トラック
DC
ピッチスライド解除
トラック
DD xx yy zz
ビブラート設定
トラック
DE
ビブラート解除
トラック
DF xx yy zz
トレモロ設定
トラック
E0
トレモロ解除
トラック
E1 xx
ノイズクロック設定
全体
E2
ノイズオン
トラックノイズクロック
E3
ノイズオフ
トラックノイズクロック
E4
ピッチモジュレーションオン
トラック
E5
ピッチモジュレーションオフ
トラック
E6 xx yy
エコーフィードバック設定・FIR フィルタ係数テーブル選択
全体
E7
エコーオン
トラック
E8
エコーオフ
トラック
E9 xx yy
オートパン設定
トラック
EA
オートパン解除
トラック
EB xx
オクターブ設定
トラック
EC
オクターブ + 1
トラック
ED
オクターブ - 1
トラック
EE xx
ループ開始位置
トラック
EF
繰り返し・ループ終了
トラック
F0 xx yy_zz
条件ジャンプ
音楽トラック
F1 xx_yy
ジャンプ
音楽トラック
F2
スラー開始
トラック
F3 xx
波形選択
トラック
F4 xx
キーオン時の音量変化テーブル選択 (Attack)
トラック
F5
スラー終了
トラック
F6
条件ジャンプ 2
F7 xx
ディチューン
トラック
F8-FF
演奏終了
トラックノイズクロック

シーケンスコマンド

00-B3キーオントラック

EBECED コマンドで設定されるオクターブ、このコマンドに対応した値と DA コマンドのトランスポーズ値、F3F7 コマンドで設定される微調整値でピッチを計算し、キーオンします。

コマンドに対応したティック数だけ待機します。

次に処理するコマンドがキーオン休符演奏終了の場合は、コマンドに対応した数値 - 2 ティック後にキーオフします。

DSP チャネル の Volume・Pitch 計算フラグがオンになります。

キーオン(音長は 10 進数 他は 16 進数)
音長12.24.348.68121624324864
C000102030405060708090A0B0C0D0E
C#0F101112131415161718191A1B1C1D
D1E1F202122232425262728292A2B2C
D#2D2E2F303132333435363738393A3B
E3C3D3E3F404142434445464748494A
F4B4C4D4E4F50515253545556575859
F#5A5B5C5D5E5F606162636465666768
G696A6B6C6D6E6F7071727374757677
G#78797A7B7C7D7E7F80818283848586
A8788898A8B8C8D8E8F909192939495
A#969798999A9B9C9D9E9FA0A1A2A3A4
BA5A6A7A8A9AAABACADAEAFB0B1B2B3
ティック数C09060484030242018100C08060403

B4-C2休符トラック

コマンドに対応したティック数だけ待機します。

スラーを解除しますが、直前がキーオンコマンドの場合、次回 DSP に設定するキーオンフラグを処理する前に実行されるため正しく演奏できません。直前のコマンドをタイにすることで回避可能です。

タイ・休符(音長は 10 進数 他は 16 進数)
音長12.24.348.68121624324864
休符B4B5B6B7B8B9BABBBCBDBEBFC0C1C2
ティック数C09060484030242018100C08060403

C3-D1タイトラック

コマンドに対応したティック数だけ待機します。

次に処理するコマンドがキーオン休符演奏終了の場合は、コマンドに対応した数値 - 2 ティック後にキーオフします。

タイ・休符(音長は 10 進数 他は 16 進数)
音長12.24.348.68121624324864
タイC3C4C5C6C7C8C9CACBCCCDCECFD0D1
ティック数C09060484030242018100C08060403

D2音楽演奏速度設定音楽トラック

D2 xx
xx : 演奏速度 (0x00 〜 0xFF)

演奏速度が xx に設定されます。

実行中の D3 コマンドは中断されます。

効果音からは設定できません。

bpm = (1000 / 4.5) * (xx / 256) / 48 * 60 (処理が間に合わないことがあるため若干小さな値になります)

速度が 0 になるとコマンド処理ができなくなります。

D3音楽演奏速度変化音楽トラック

D3 xx yy
xx : 処理時間 (0x00 〜 0xFF)
yy : 演奏速度 (0x00 〜 0xFF)

演奏速度が現在の値 T から Y まで X ティックで変化します。

効果音からは設定できません。

bpm = (1000 / 4.5) * (yy / 256) / 48 * 60 (処理が間に合わないことがあるため若干小さな値になります)

速度が 0 になるとコマンド処理ができなくなります。

処理時間 と 演奏速度(Y1 は 1 回あたりの演奏速度変化量)
xxyyXY0Y1Y
0any0--yy
0 以外= T
< Txx − 1(yy − T) × 256Y0 / xxT + Y1 × xx / 256
> TY0 / xx

D4音量設定(Volume)トラック

D4 xx
xx : 音量 (0x00 〜 0xFF)

キーオン時にトラック音量の値が xx に設定されます。

実行中の D5 コマンドは中断されます。

タイの直前に実行しても音量はキーオフされるまで変化しません。他のコマンドを併用して強制的に音量計算させる必要があります。

D5音量変化(Volume)トラック

D5 xx yy
xx : 処理時間 (0x00 〜 0xFF)
yy : 音量 (0x00 〜 0xFF)

トラック音量が現在の値 V から Y まで X ティックで変化します。

タイの直前に xx に 0 を指定して実行しても、このコマンドのみでは音量はキーオフされるまで変化しません。xx に 1 を指定するか、他のコマンドを併用して強制的に音量を計算させる必要があります。

処理時間 と 音量(Y1 は 1 回あたりの音量変化量)
xxyyXY0Y1Y
0any0--yy
0 以外= V
< Vxx − 1(yy − V) × 256Y0 / xxV + Y1 × xx / 256
> VY0 / xx

D6パン設定トラック

D6 xx
xx : パン (0x80 〜 0x7F)

キーオン時にパンの値が xx に設定されます。

実行中の D7 コマンドは中断されます。

D4D5DFF4 コマンドの設定値でトラックの音量を計算した後に、パンの音量倍率を使用して DSP チャネル の 左右の Volume の値を計算します。xx が 0 以上の場合は計算結果の値を、xx が負の場合は計算結果の全ビットを反転した値 (位相反転) を設定します。

0x80 (右) - 0xC0 (中央・モノラル) - 0xFF (左), 0x00 (左) - 0x40 (中央・モノラル) - 0x7F (右)

タイの直前に実行しても音量はキーオフされるまで変化しません。他のコマンドを併用して強制的に音量を計算させる必要があります。

パンの音量倍率(0x80 ≤ xx ≤ 0x0FF)
0x80 ≤ xx ≤ 0x0FF
パンの音量倍率(0x00 ≤ xx ≤ 0x07F)
0x00 ≤ xx ≤ 0x07F

D7パン変化トラック

D7 xx yy
xx : 処理時間 (0x00 〜 0xFF)
yy : パン (0x80 〜 0x7F)

パンが現在の値 P から Y まで X ティックで変化します。

0x80 (右) - 0xC0 (中央・モノラル) - 0xFF (左), 0x00 (左) - 0x40 (中央・モノラル) - 0x7F (右)

タイの直前に xx に 0 を指定して実行しても、このコマンドのみでは音量はキーオフされるまで変化しません。xx に 1 を指定するか、他のコマンドを併用して強制的に音量計算させる必要があります。

処理時間 と パン(Y1 は 1 回あたりのパン変化量)
xxyyXY0Y1Y
0any0--yy
0 以外= P
< Pxx − 1(yy − P) × 256Y0 / xxP + Y1 × xx / 256
> PY0 / xx

D8エコーボリューム設定全体

D8 xx
xx : エコーボリューム (0x00 〜 0xFE)

DSP Echo Volume の値が X に設定されます。

xx の最下位 ビットは無効です。

実行中の D9 コマンドは中断されず、1 回あたりの音量変化量 Y1 が前回の値のまま T ティック変化し続けます。

効果音からは設定できません。

エコーボリューム と 処理時間
xxXT
0, 100
2 以上xx / 2X − 1

D9エコーボリューム変化全体

D9 xx yy
xx : 処理時間 (0x01 〜 0xFF)
yy : エコーボリューム (0x80 〜 0x7F)

DSP Echo Volume の値が現在の値 V から Y まで約 X ティックで変化します。

xx が 0 の場合は D8 yy として処理されるため、不具合が発生する可能性があります。

xx が 0 以外 の場合は yy が D8 の xx と仕様が異なるため、負の値に変化させることができます。

効果音からは設定できません。

処理時間 と エコーボリューム(y = yy / 2, Y1 は 1 回あたりの音量変化量)
xxyyXY0Y1Y
00, 10--0
2 以上y − 1??s8(y + Y1 × y / 256)
0 以外= V----
< Vxx − 1(yy − V) × 256Y0 / xxV + Y1 × xx / 256
> VY0 / xx

DAキートランスポーズ値設定トラック

DA xx
xx : トランスポーズ値 (0x80 〜 0x7F)

キーオン時のピッチ計算に使用される音程の値を xx (Semitone) 変化させます。

xx に 0 を指定で解除されます。

DBピッチスライド設定トラック

DB xx yy zz
xx : 音程変化 (0x80 〜 0x7F)
yy : ディレイ (0x00 〜 0xFF)
zz : 処理時間 (0x01 〜 0xFF)

キーオンから yy ティック後に約 Z ティックでキーオン時の音程から xx (semitone) 変化します。

変化が始まると、キーオフするまで DSP チャネル の Pitch 計算フラグがオンになり続けます。

DC コマンド (または xx か zz に 0 を指定) で解除されます。

処理時間
zzZ
0-
0 以外zz
処理回数 z と ピッチ変化倍率変化
処理回数倍率
z ≤ Z255 × 256 / Z × z
z > Z65536
変化の可視化

処理回数が Z と Z + 1 のピッチ変化倍率の差は 1 / 256 程度です。

ピッチスライド ピッチ変化倍率の変化(yy = 0x08, zz=08)

DCピッチスライド解除トラック

DC

ピッチスライドを解除します。

DDビブラート設定トラック

DD xx yy zz
xx : 揺れ方と揺れの大きさ (0x00 〜 0xFF)
yy : ディレイ (0x00 〜 0xFF)
zz : 周期 (0x00 〜 0x7F)

キーオンの yy ティック後から、約 Z ㎳ 毎に音程が変化し続けます。

xx の上位 2 ビットと zz の下位 7 ビットで揺れ方と周期を、xx の下位 6 ビットで揺れの大きさを設定します。

zz の最上位ビットは無視されます。

ビブラートのピッチ変化倍率の整数部が前回の値と異なる場合、DSP チャネル の Pitch 計算フラグがオンになります。

DE コマンド (または zz に 0x00 か 0x80 を指定) で解除されます。

周期(Z0 = zz & 0x7F)
xx.7Z0Z
any0x00-
00x01 - 0x7F4.5 × Z0 × 2
14.5 × Z0 × 4
揺れの大きさ xx と ピッチ変化倍率の絶対値 Xm0a(z = 0, 1, ..., Z0)
X0X1Xm0a(z)
( (xx & 0x3F) + 1 ) × 512 X0 / Z0 × 2 u8(X1 × z / 256)
処理回数 と ピッチ変化倍率 Xm0(n = 0, 1, ...)
処理回数xx の上位 2 ビットの値
0b1?0b010b00
Z0 × (4n + 0)± 0± 0± 0
Z0 × (4n + 1)+ Xm0a(Z0)+ Xm0a(Z0)− Xm0a(Z0)
Z0 × (4n + 2)± 0± 0± 0
Z0 × (4n + 3)− Xm0a(Z0)+ Xm0a(Z0)− Xm0a(Z0)
ピッチ変化倍率 Xm0, Xm1 と ピッチ変化(P = キーオン時のピッチ)
Xm0(z)Xm1ピッチ変化
0 ≤ Xm0(z)1P × 15 / 256 × Xm0(z) × Xm1 / 256
0 > Xm0(z)1 / 2
仕様・不具合

X1 × Z0 が 256 × 256 になる場合のピッチ変化倍率 Xm0(Z0) は、± 256 ではなく 0 になります。

ビブラートピッチ変化倍率 Xm0 の変化(演奏速度 = 0x20, xx = 0xFF, yy = 0x04, zz = 0x08)
仕様・不具合

DEビブラート解除トラック

DE

ビブラートを解除します。

DFトレモロ設定トラック

DF xx yy zz
xx : 揺れ方と揺れの大きさ (0x00 〜 0xFF)
yy : ディレイ (0x00 〜 0xFF)
zz : 周期 (0x00 〜 0x7F)

キーオン yy ティック後から、約 Z ㎳ 周期でトレモロの音量倍率が変化し続けます。

キーオン (トレモロ無効) 時の音量倍率は 256 です。

xx の上位 2 ビットと zz の下位 7 ビットで揺れ方と周期を、xx の下位 6 ビットで揺れの大きさを設定します。

zz の最上位ビットは無視されます。

トレモロの音量倍率の整数部が前回の値と異なる場合、DSP チャネル の Volume 計算フラグがオンになります。

DSP チャネル の Volume 計算時には先ず D4D5 コマンドの音量とトレモロの音量倍率を使用した新しい音量を計算します。その計算結果は符号なし 8 ビットに収まる値 (255 を超える場合は 255) になります。

E0 コマンド (または zz に 0x00 か 0x80 を指定) で解除されます。

周期(Z0 = zz & 0x7F)
xx.7Z0Z
any0x00-
00x01 - 0x7F4.5 × Z0 × 2
14.5 × Z0 × 4
揺れの大きさ xx と 音量倍率変化量 X(z = 0, 1, ..., Z0)
X0X1X(z)
( (xx & 0x3F) + 1 ) × 512 X0 / Z0 s8(X1 × z / 256)
処理回数 と 音量倍率(n = 0, 1, ...)
処理回数xx の上位 2 ビットの値
0b1?0b010b00
Z0 × (4n + 0)± 0± 0± 0
Z0 × (4n + 1)+ X(Z0)+ X(Z0)− X(Z0)
Z0 × (4n + 2)± 0± 0± 0
Z0 × (4n + 3)− X(Z0)+ X(Z0)− X(Z0)
仕様・不具合

DSP チャネル の Volume 計算時には、トレモロの音量倍率が 256 を超える場合は D4D5 コマンドの音量の小数部分を含む値を、トレモロの音量倍率が 256 未満の場合は音量の整数部分のみの値を新しい音量計算に使用します。

音量倍率変化量 X(Z0) の絶対値が 128 になる場合のトレモロ音量倍率は、384 (256 + 128) ではなく 128 (256 - 128) になります。

トレモロ音量倍率の変化(演奏速度 = 0x20, xx = 0xFF, yy = 0x04, zz = 0x08)
仕様・不具合

E0トレモロ解除トラック

E0

トレモロを解除します。

E1ノイズクロック設定全体

E1 xx
xx : ノイズクロック (0x00 〜 0x1F)

DSP に設定する Noise Clock の値を設定します (0 〜 32kHz)。

ノイズを使用した効果音が演奏状態である場合は、音楽の値で更新されることはありません。効果音トラックが全て演奏終了状態になった時点で音楽の値が自動的に DSP に設定されます。

xx の上位 3 ビットは無視されます。

E2ノイズオントラック

E2

F3 コマンドで設定した波形データの代わりにノイズを発声するようになります。

ループしない波形が設定されている場合はその長さの時間だけ発声します。

E3ノイズオフトラック

E3

F3 コマンドで設定した波形データを使用して発声するようになります。

E4ピッチモジュレーションオントラック

E4

ひとつ前の DSP チャネル OUTX の値 でピッチ変調をかけるようになります。

音楽トラック 1 (DSP チャネル 0) には変調がかかりません。

E5ピッチモジュレーションオフトラック

E5

ピッチ変調をかけなくなります。

E6エコーフィードバック設定・FIR フィルタ係数テーブル選択全体

E6 xx yy
xx : エコーフィードバック (0x80 〜 0x7F)
yy : FIR フィルタ係数テーブル選択 (0x00 〜 0x03)

xx で DSP に設定する Echo Feedback の値を設定します。

yy で DSP に設定する FIR フィルタ係数のテーブルを選択します。

効果音からは設定できません。

yy の値が範囲内に収まるかどうかのチェックはありません。

FIR フィルタ係数(16進数)
yyエコーフィルタ
C0C1C2C3C4C5C6C7
007F00000000000000
010C212B2B13FEF3F9
0258BFDBF0FE070C0C
03343300D9E501FCEB

E7エコーオントラック

E7

エコーがかかるようになります。

E8エコーオフトラック

E8

エコーがかからなくなります。

E9オートパン設定トラック

E9 xx yy zz
xx : 揺れ方と揺れの大きさ (0x00 〜 0xFF)
yy : 周期 (0x00 〜 0xFF)

このコマンドの後に初めて実行するキーオン休符タイから初回は約 Yt0 ティック、以降は Yt1 ティック周期でパン移動量が変化し続けます。

xx の最上位ビットで揺れ方を、xx の全ビットで揺れの大きさを設定します。

パン移動量の整数部が前回の値と異なる場合、DSP チャネル の Volume 計算フラグがオンになります。

この値は DSP チャネル の Volume 計算時に、処理中のパンの値に加算されます。パンの計算結果は下位 8 ビットのみ有効です。

E9 コマンド (または yy に 0x00 か 0x80 を指定) で解除されます。

コマンド実行時にパン移動量の整数部のみ 0 に初期化され、小数部は前回の値 Xf のまま初期化されません。トラックデータ初期化時も小数部は初期化されません。

処理回数 Y0, Y1 初回処理時間 Yt0 周期 Yt1
yyY0Y1Yt0Yt1備考
0x00, 0x80----
0x01 - 0x7Fyy yyY0 − 1 Y1 × 4
0x81 - 0xFF yy & 0x7F Y0 > Y1 × 2
揺れの大きさ(X は 1 回あたりのパン移動変化量 × 256)
XX0X1
xx × 256 / Y0 X × Y0 / 256 X × Y1 / 256
処理回数 と パン移動量(n = 0, 1, ... Xf = 0 / 256 〜 255 / 256)
処理回数xx の最上位 ビットの値
0101
Y0 + Y1 × (4n + 0) X0 + Xf s8(Xf − X0) Xf + X0 − X1 × 0 s8(Xf − X0 + X1 × 0)
Y0 + Y1 × (4n + 1)± 0± 0 Xf + X0 − X1 × 1 s8(Xf − X0 + X1 × 1)
Y0 + Y1 × (4n + 2) X0 − Xf s8(Xf + X0) Xf + X0 − X1 × 2 s8(Xf − X0 + X1 × 2)
Y0 + Y1 × (4n + 3)± 0± 0 Xf + X0 − X1 × 1 s8(Xf − X0 + X1 × 1)
yy0x01 - 0x7F0x81 - 0xFF
変化の可視化

yy が 0x80 未満の場合では、高確率で下図の数字が青(処理回数 と パン移動量 の表)のティックでパン移動量が同じ値になる xx が存在しますが、変化の仕方が異なります。

オートパン パン移動量の変化(xx = 0x40, yy = 0x03, Xf = 0/256)
オートパン パン移動量の変化(xx = 0xBF, yy = 0x03, Xf = 0/256)

EAオートパン解除トラック

EA

オートパンを解除します。

EBオクターブ設定トラック

EB xx
xx : オクターブ (0x00 〜 0xFF)

キーオン時のノート番号計算に使用されるオクターブの値が xx に設定されます。

ECオクターブ + 1トラック

EC

キーオン時のノート番号計算に使用されるオクターブの値が、現在の値 + 1 に設定されます。計算結果の下位 8 ビットの値が設定されます。

EDオクターブ - 1トラック

ED

キーオン時のノート番号計算に使用されるオクターブの値が、現在の値 - 1 に設定されます。計算結果の下位 8 ビットの値が設定されます。

EEループ開始位置トラック

EE xx
xx : カウントダウンカウンタの初期値 (0x00 〜 0xFF)

このコマンドと EF コマンドでループ処理を行うことができます。

トラックで同時に使用可能なループ処理の最大数は 4 です。5 以上は 4 番目 (最内ループ) のデータを上書きします。

F0 コマンドのカウントアップカウンタ(処理回数)を 0 に初期化します。

ループ内に F0 コマンドが複数存在する場合、カウンタ値を調整する必要があります。

カウントダウンカウンタ
xx初期値ループ回数
0x00, 0xFF0無限
0x01 - 0xFExx + 1最大で xx + 1 回

EF繰り返し・ループ終了トラック

EF

EE コマンドのカウンタ値が 0 の場合、そのまま最内ループ開始位置までジャンプします (無限ループ)。

カウンタ値が 1 以上の場合は 1 減らされます。結果が 1 以上の場合は、最内ループ開始位置までジャンプします。結果が 0 になる場合は、最内ループを抜けます。

F0条件ジャンプ音楽トラック

F0 xx yy zz
xx : ジャンプするときのチェック回数
zzyy : ジャンプ先 (絶対アドレス)

最内ループで F0 コマンドを処理した回数が xx 回の場合、アドレス zzyy までジャンプします。

無限ループではない場合

ジャンプする場合 EE コマンドのカウンタ値が 1 減らされます。減らされた結果が 0 になる場合は最内ループを抜けるので、EF コマンドは不要です。

効果音は使用できません。

カウントアップカウンタ(処理回数)はループ毎ではなくトラックに一つしか存在せず EE コマンドを処理する度に 0 に初期化されるので、最内ループ以外では使用できません。

不具合

次のキーオン・休符・タイ・演奏終了コマンドを探す処理では、処理回数が xx ではない場合 xx を次のキーオン・休符・タイとして処理するため正しく演奏できない場合があります。

EE 02						;F0 の カウントアップカウンタ = 0
	   XX						;キーオン (00 - B3)
	   F0 02 L_タイ:			;1 回目と 2 回目の次のコマンドのアドレスは同じL_タイ:
	   YY						;タイ (C3 - D1)
								;1 回目
								;XX : キーオン予約時に次が 0x01 (C2.) で処理されてしまい YY 実行 2 ティック前にキーオフされる。
								;YY : タイなのでキーオン予約されず無音になる。
	EF

F1ジャンプ音楽トラック

F1 xx yy
yyxx : ジャンプ先 (絶対アドレス)

アドレス yyxx までジャンプします。

効果音は使用できません。

F2スラー開始トラック

F2

既にキーオンされた状態で次の処理コマンドがキーオンの場合、直前のキーオフ処理とキーオン処理を実行せずピッチ変更のみを実行します。

F5 コマンドで解除します。

休符で解除されますが、直前がキーオンコマンドの場合、次回 DSP に設定するキーオンフラグを処理する前に実行されるため正しく演奏できません。直前のコマンドをタイにすることで回避可能です。

F3波形選択トラック

F3 xx
xx : 波形番号 (0x00 〜 0x3F)

波形を選択します。

内部で DSP に設定する ADSR の値と、ピッチ微調整に使用する値が設定されます。

DSP チャネル の Source Number・ADSR の値が設定されます。

値が範囲内に収まるかどうかのチェックはありません。

F4キーオン時の音量変化テーブル選択 (Attack)トラック

F4 xx
xx : 音量変化テーブル選択 (0x00 〜 0x1F)

キーオン時から約 4.5ms 毎の音量倍率変化テーブルを選択します。

音量倍率が前回の値と異なる場合、DSP チャネル の Volume 計算フラグがオンになります。

倍率が 0 になると、直前の倍率のまま変化しなくなります。

xx に 0x04 以上を指定した場合は倍率が変化しません。

xx の値が範囲内に収まるかどうかのチェックはありません。

xx = 0x00 時間 : 4.5ms
xx = 0x01 時間 : 76.5ms
xx = 0x02 時間 : 40.5ms
xx = 0x03 時間 : 148.5ms

F5スラー終了トラック

F5

スラーを解除します。

F7ディチューントラック

F7 xx
xx : ピッチ微調整 (0x80 〜 0x7F)

キーオン時に計算されるピッチの値を微調整することができます。

この値は F3 コマンドのピッチ微調整に使用する値の一つに加算され、結果の下位 8 ビットが使用されます。

xx に 0 を指定で解除されます。

このコマンドの値のみがピッチ計算に使用される (F3 コマンドの値でピッチ微調整を行わない) 場合、ピッチの値はこのコマンドを利用しない場合の値の約 0.5 〜 1.5 倍になります。

F8-FF演奏終了トラックノイズクロック

F8, F9, FA, FB, FC, FD, FE, FF

演奏を終了します。

エコーノイズピッチモジュレーションが無効になります。

効果音の場合は DSP チャネル に同じチャネルを使用する音楽トラックの Source Number・ADSR の値が設定されます。

すべての効果音トラックが無演奏状態になった場合、DSP の Noise Clock は音楽の値が設定されます。


- Rental Orbit Space -